武満徹との出会い

私の武満徹との出会いは、大学時代。社会の混迷の時代、大学でもいろんな紛争があり、社会に出るか、学校に留まるか迷っていた。音楽が好きで、作曲家になる道も模索していた。大学の教育学部の音楽室から、レコードを棚から出し、邦人の現代音楽を聴いていた。その中で、いつまでも耳に残った音楽が武満徹の曲でした。

 

この人こそ生涯をかけて追求できる作曲家と決め、これまで機会があれば鑑賞したり著作を読んだり、資料も少しは集めてきた。

 

いつも、作品の発表と新しい文章にはっとする発見をし、何か感じるものがあった。武満徹の世界に接して、私の音楽の世界はとても広くなった。